2016年06月

現在、再び名古屋にいます!

今回は名古屋大学と英国の West London Univerdity 共催の国際仲裁ワークショップでのスピーカーのための訪問です。

第九回の授業「法学の分野」でも説明しましたが、私の本当の専門は国際ビジネス紛争の処理手続であり、このワークショップは、まさに私の専門分野そのものを扱っているものです。

他のスピーカーとしては、英国人、ベラルーシ人、スイス人であり、司会もイタリア人、ウズベキスタン人、聴衆はさらに様々な国々の法学部院生という形で、本当に国際色豊かです。

でも、法学という共通枠組があれば、議論が混乱することなく、不思議なくらいに建設的な議論ができるんですよね。もちろん、英語ができることも同時に必要ですが。

また、前回では基礎法の分野につき紹介するために、「赤信号は何故渡ってはいけないか?」を考えてもらいましたが、その過程で、制度の理由は本当はどこにあるのか、その制度を成り立たせている暗黙の前提はないのか、考えざるを得ないという体験もしてもらったと思います。このワークショップでも、様々な国々の人がいるだけに、共通の制度について議論したとしても、問題の発現の仕方や評価が国ごとに異なるため、それを話しあっていくうちにむしろその制度の本質がさらによくわかるという体験ができた気がします。

次回、第十回は「法の適用プロセス」です。身の回りの様々な事象がいかに法によって規律されまくっているのか、考えていきましょう。私の弁護士としての様々な体験も織り交ぜさせていただく予定です。

現在、アンチドーピング法制化に関するシンポジウムに参加のために、早稲田大学に来ています。

アンチドーピングに関しては、ドーピング検査により陽性反応が出た場合、しかしそれだけですぐに違反となるわけではありません。
アンチドーピング機関を検察官、アスリートを被告人とした場合、裁判官的な役割をするアンチドーピング規律パネルという機関が存在しており、その機関の下でのアンチドーピング機関、アスリート双方の主張立証の末、違反の有無、制裁の期間が決定されることになります。

このアンチドーピング規律パネルのパネリストを10年近く務めているため、その関係で、今回のシンポに参加することになりました。

いま、ドーピングの技術は高度化してしまっていて、尿検体の検査だけでは検出できない方法が様々に使われるようになっています。
その摘発には、あくまで民間団体であるアンチドーピング機関では力が足らず、警察機関、税関など、さまざまな国家機関の協力が不可欠であり、世界のトレンドにもなっています。しかし、その実現には法制の整備が必要であり、現在、スポーツ庁でそのための検討作業が進められているということになります。

ドーピングの摘発がしっかりできない国では、国際スポーツ大会の開催もままなりません。これからの日本の未来のために、きちんと整備を進めていただきたいと思います。

前回は「法学の分野」に入り、様々な法学の科目について(名前からまずは内容を想像してもらってから)説明しましたが、例えば、このスポーツ法という分野など、新しい法分野も多用に広がっています。法学の持つ汎用性の好例とも言えるかもしれませんね。

明日は第九回、「法学の分野」を終えて、第6章「法の適用プロセス」に入れればいいなと思っています。それではみなさん、明日もよろしく!

みなさん、よい週末を過ごしていますか?

さて、第七回に扱う予定であった「ちゃんこ鍋」と「よせ鍋」の違いですが、ちょうど第七回の冒頭に法学科の三年生二人が「ジョブカフェ」についてのアナウンスをさせて欲しいとやってきたので、その二人、横田さん、塚本さんに協力してもらう形で、A説からD説の利点、欠点を分析してもらいました。

教員からの質問につき、わずかなヒントで的確に分析していく姿、自分が本心としてはどう考えているかは別にして、あえて違う立場を支持してみて、その内的世界を明らかにしていこうとする姿勢など、一年生には参考になることばかりだったと思います。

その後、自分達で解いたある大学の国語の入試問題の解答をみんなで採点するという作業もしましたが、採点基準を細かに作っていかないと、判断にブレがでてくるといったことにつき、単なる知識としてではなく、実際の経験として体感していただいたのではないかと思います。

三年生のお二人については、これまでの2年間、しっかりと法学部で研鑽を積んで、自分の中の法的思考力、法的コミュニケーション能力をかなりのレベルまで高めていたことがうかがえました。

でも、そうした力は、ただ授業に漫然と出ているだけでは身につきません。この授業においても、教員に当てられた時は必死に頭を使って答えて欲しいですし、当たっていない時でも、自分ならどう答えるかを考え、もし答えが違うなら何故違う答えに至ったのかを考えながら授業に参加して欲しいです。

それなしに単に教室にいるということだけで、自分の能力が高まるということは決してありませんから。

明日は、法解釈論につき纏めを行い(立法論についても触れます)、次の項目、法学の分野に入っていきます。

それでは、また明日!

みなさん、良い週末をお過ごしですか?
私はいま、本業の国際私法のために、名古屋の学会に来ています。
昨日は名古屋名物の味噌カツも堪能しました!

さて、第六回では法解釈学とは何かというテーマで、失火責任法や道路交通法を題材に問題の所在をイメージしてもらいました。
そしてその上で、この世の中に「牛」と「馬」という二つの分類しかなかった時、キリンはどちらに入るのか、そして、その際に用いられる「牛」と「馬」の分類基準は何かという、本書に出てくる問題についても考えてもらいました。

でも、本書に様々な考えられ得る基準とそのメリット、デメリットが整理されているので、逆に、なかなか議論がし難いですよね!

そこで、新たに以下の設問を提示させていただきました。

「よせ鍋」と「ちゃんこ鍋」の違いは何か?
次の各説のどれかを支持した上で、それぞれの説のメリット、デメリットを示し、最後に何故自分がその説を支持したのか理由を述べよ。

A: 豪快に具材を切っていろいろ入れたのがちゃんこ鍋で、ちまちま切って入れたのがよせ鍋です。
B: お相撲さんが作るのがちゃんこ鍋で、そうでないのがよせ鍋です。
C: お相撲さんが食べるのがちゃんこ鍋で、そうでないのがよせ鍋です。
D: A〜Cの言った要素を総合考慮して決めればいいと思います。

さあ、あなたはどのように答えるでしょうか?
第七回はこの問題からスタートします!

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