こんにちは、みなさん。立教大学法学部教授の早川吉尚(はやかわよしひさ)と申します。

 

この度、有斐閣という出版社から「法学入門」の教科書を出すことになりました。

 

この本は、有斐閣では「ストゥディア」というシリーズの中の一冊となります。「ストゥディア(studia)」とはラテン語で熱意、情熱、学問、勉学を意味します。大学での「勉強」は、「答え」はひとつではなく、課題を自分から探さなければなりませんが、その学問と高校までの知識とがどう結びつくのかを理解しながら、じっくり思考を深めるためにまず手にとってほしい1冊として、2013年に刊行が開始されたものだそうです。

 

「法学入門」は、大学の法学部に入学した1年生がまず初めに履修する科目であることが多いと思いますが、大学での勉強と高校までの知識の連関を強く意識したこのシリーズの「法学入門」の執筆を任されたことに、大きな喜びを感じています。

 

ところで、私は奉職する立教大学法学部で「法学入門」の講義を10年以上担当してきました。この本は、そこでの授業内容を凝縮したものであると言っても過言ではないと思いますが、かつてその「法学入門」を受講していた学生たちに本書の刊行の話をしたところ、本書に関するブログを開設したらどうかというアドバイスをもらいました。

 

立教大学で私の講義を受ける学生たちは、講義の内容、すなわち、本書の内容について、講義終了後などに私に自由に質問ができます。そして、そこでの質問が内容の理解に役立ち、また他方で、そうした学生からの質問によって、私の方も、さらに分かりやすく、興味をそそるものに、内容に改善することができました。

 

しかし、私の講義とは離れた形で本書を手に取ったみなさんにとっては、そのような質問の機会がないままに本書の理解に努めるしかありません。もちろん、所属する大学の授業の中で本書をお使いになるのであれば、その授業の先生により様々にご指導をいただけるでしょうが、そうでない方もいるかもしれません。そこで、大学の講義などで私と直接に接することができない読者のみなさんのために、このブログを試験的に開設してみた次第です。

 

プライベートにはSNSを一切使用していない私が、いったいどこまでこのブログを活用することができるのか、自分では全く自信がないのですが、とりあえずは試験的に1年間は続けてみたいと思います。

 

それでは、みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。